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京都を舞台とした文学探訪

羅生門(らしょうもん)

作 者 芥川龍之介
発表年代 1917年(大正6年)阿蘭陀書房から、「鼻」「芋粥」の短編とともに第1短編集『羅生門』として出版
あらすじとゆかりの場所 平安時代、飢饉や辻風などの災害が続き、京の都は衰退していた。ある日の暮れ方、朱雀大路にある羅生門の下で、ひとりの下人が雨が止むのを待っていた。楼 閣の二階に人の気配を感じたので、昇ってみると、身寄りのない遺体がいくつも捨てられていたが、その中に灯りがある。老婆が松明を灯しながら、若い女の遺 体から髪を引き抜いているのである。
『今昔物語集』の「羅城門登上層見死人盗人語第十八」を基に、「太刀帯陣売魚姫語第三十一」の内容を一部に交える形で書かれた芥川龍之介・初期の短編小説である。

ゆかりの地:羅城門跡

羅城門跡

羅城門は、平安京の真ん中を南北に通ったメインストリート・朱雀大路の南の端の大門であり平安京の正門であった。「羅城」とは都の城壁のことであ り、唐の長安に倣ったもの。羅城門は漢音読みで「らせいもん」であったため、「羅生門」と表記されるようにもなった。近年、羅城門に表記が統一され、読み も「らじょうもん」とされた。現在この地は児童公園となり『羅城門遺址』の石碑が建てられている。

住 所 京都市南区唐橋羅城門町
アクセス 九条通りの新千本交差点から東へ約100m、
九条通りの京阪国道口交差点から西へ約250m

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