庭園
錦部家の旧宅(現在の西村家別邸)の庭園であり、現存する社家の庭園としては最も昔の形態を残している。作庭は、平安時代の養和元年(1181)に、上賀 茂神社の神主・藤木重保と推測されている。前を流れる明神川(上賀茂神社の境内に流れている『ならの小川』が、境内を出ると『明神川』と名を変える。)の 水を庭園内に取り入れ,『曲水の宴』のための小川としている。また、その水は清流のまま、もとの明神川へ返す工夫がされている。このルールは社家と社家町 を象徴するものとなっている。また、神官が神事に先立って身を清めた井戸が残されている。さらに神山(上賀茂神社の御神体山)の降臨石をかたどった石組も 残されている。これらは、昔の神官たちの生活を知るうえでの貴重な遺産となっている。
住所 | 京都市北区上賀茂中大路町1 |
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交通 | 市バス 上賀茂御薗橋下車 徒歩10分 市バス 上賀茂神社前 徒歩5分 |