仏像(仁和寺・阿弥陀如来座像)の特徴
阿弥陀如来座像は、仁和4年の仁和寺の創建当初は、本尊として脇侍である勢至菩薩立像、観音菩薩立像とともに金堂に安置されていた。現在この阿弥陀三尊は霊宝館に安置され、春・秋の名宝展で公開されている。 安定感のある体格や深い衣文は、平安時代前期の密教彫刻に通じるが、柔和で穏やかな表情には100年後の平安時代後期の和様の要素が既に見受けられ、後の時代の先がけとなった造形であると言える。 腹の前で定印を結んでいる彫像の阿弥陀像としては現存する中で最古のものである。(絵画では曼荼羅図の中で古くから見られる)
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