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  • 南座

  • 十二月の顔見世には、東西歌舞伎の名優が顔を揃える
  • 所在地:京都市東山区四条通大和大路西入中之町198
  • 交通アクセス:市バス四条京阪
南座

京都南座とその周辺地域は、歌舞伎の成長を育んだ所である。歌舞伎は田楽・猿楽から始まり、出雲の「阿国」の時代に、歌舞伎の域に達する。のち遊女歌舞伎・若衆歌舞伎と変化して、いまの歌舞伎へとすすんだ。

室町時代には田楽猿楽の勧進興行が鴨川の河原桟敷に芝居小屋として常設的に催しされた。江戸時代になり四条河原芝居街として幕府が認可すると、劇場の町となる。貞享三年(1686)に作られた京大繪図には七軒の芝居小屋の位 置が記され、周囲に水茶屋も見られ、その規模は、河原から大和大路にまで至っている。 しかし数度の大火に遭遇し、化政時代には、南北に二座を残すのみとなる。明治維新後は、南座のみとなり現在にいたる。

いまの南座は桃山建築の様式の破風造りで、正面 の櫓や舞台上の唐破風などは、歌舞伎小屋本来の面影をいまに伝えるものである。南座興行で特に注目されるものは十二月の顔見世である。例年この興行には、東西歌舞伎の名優が顔を揃え一年を締めくくる。

南座2
▲四条大橋から見た南座
阿国歌舞伎発祥の地の記念碑
▲南座ビルの西側には、阿国歌舞伎発祥の地の記念碑がある。

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