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京都の仏像を鑑賞する
仏像の種別と役割
泉涌寺・楊貴妃観音像(ようきひかんのんぞう)
仏像(泉涌寺・楊貴妃観音)の特徴
観音堂に安置されている観音像は、その美しさから楊貴妃観音と呼ばれ、8世紀の中国・唐代の皇帝玄宗が楊貴妃を偲び造らせたとの伝承を生んだ。
実際の制作年代は南宋時代と考えられ、月輪大師の弟子である湛海律師が、建長7年(1255年)に南宋から持ち帰ったものである。以後700年のあいだ秘仏とされていたが、1955年(昭和30年)から一般に公開されている。
宝相華唐草透かし彫りの大きな宝冠には、カラフルな色彩が残り、頭髪にも極楽の花である宝相華が飾られている。さらに手にも宝相華を持っている。顔立ちは 日本の仏像にはないエキゾチックな造形であり、面長で目鼻立ちが美しく彫りが深い、そして写実的な彫刻となっている。
揚貴妃にあやかろうと、美人祈願・良縁祈願の観音様として女性に人気がある。材質は香木の白檀である。
安置場所
泉涌寺・観音堂 文化財指定
文化財指定
重要文化財
制作年代
南宗時代
像高
114.8センチ
材質
木造彩色
住所
京都市東山区泉涌寺山内町27
交通
JR・京阪電車 東福寺下車 徒歩約20分
市バス 泉涌寺道下車 徒歩約15分
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