仏像(三十三間堂・千手観音)の特徴
三十三間堂・堂内の両脇の高いところに雲形の台座に乗った風神・雷神像がある。有名な俵屋宗達の風神・雷神図はこの三十三間堂の風神・雷神像に誘発されて 描いたとも言われている。風神・雷神のルーツは自然現象を神格化した古代インドの精霊的な神であるが、仏教に取り込まれてからは千手観音を守る役割を担っ ている。
風神は風を吹かせる神であり背中に背負った風袋から下界へ大風を送る。雷神は背中に背負った8個の太鼓をバチで叩いて雷鳴を下界へ轟かせる。風神は鴨のく ちばしのような唇が特徴的であり、雷神は髪の毛が全て逆立っている。風神・雷神とも筋肉の表現がリアルで力強く、人体を十分に観察したうえでの造形となっ ている。また風神は手の指は4本で足の指は2本であるのに対し、雷神は手の指は3本で足の指は2本である。
安置場所 | 妙法院三十三間堂 |
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文化財指定 | 風神=国宝 雷神=国宝 |
制作年代 | 鎌倉時代 |
像高 | 風神111.5センチ 雷神100.0センチ |
材質 | 木造 |
住所 | 京都府京都市東山区三十三間堂廻町657 |
交通 | 市バス博物館三十三間堂前すぐ |