京都の歳時記

3月の歳時記

3日
流しびな(ながしびな)
流しびなの写真
場所 下鴨神社(しもがもじんじゃ)
TEL 075-761-3460
交通 京阪 出町柳駅、市バス下鴨神社前
3月3日にひな人形を川に流し、厄を払い子供の無病息災を祈願する。
お内裏様とお雛様の姿に扮した若者が"さんだわら"のひな人形を流す催しの後、一般の人たちも各々紙人形に子供の成長を願って"さんだわら"に乗せた雛を流す。
3日
ひいな祭り(ひいなまつり)
ひいな祭りの写真
場所 市比売神社(いちひめじんじゃ)
TEL 075-361-2775
交通 市バス・河原町五条
桃の節句に、大宮人が12単衣を着て厄よけをしたことにちなんだ行事。
拝観者はひな茶の接待や貝合わせ、投扇興などの優雅な平安貴族のひなあそびを体験し、女性は小袿(こうちき)、男性は狩衣(かりぎぬ)姿になり、ひな壇での記念撮影などができる。14時頃からお内裏・おひなさまの着付けが始まり(見学可能)15時頃祭典、ひな壇に人びなが並び、三人官女の舞や五人囃しの雅楽の演奏がある。
授与される桃かざしのお守りは、桃の枝と柳の小枝を束ねて造ったもので、3日の夜、このお守りを入れたお風呂に入ると、厄除けと邪気を祓うと言われる。
9日
雨乞い祭り(あまごいまつり)
雨乞い祭りの写真
場所 貴船神社(きぶねじんじゃ)
TEL 075-741-2016
交通 叡山電鉄 貴船 京都バス 貴船
雨を呼び五穀が豊かに稔ることを祈る行事。
手桶の御神水を社殿の外に向かって「雨もたれ雨もたれ、雲にかかれ、鳴神じゃ」と唱えながら散水し、今年1年の適量の雨と五穀が豊かに実るように祈願する。
10日
芸能上達祈願祭(げいのうじょうたつきがんさい)
芸能上達祈願祭の写真
場所 法輪寺(ほうりんじ)
TEL 075-862-0013
交通 阪急・京福嵐山駅
音楽や技芸の上達を祈願する行事。芸能守護として信仰を集める本尊の虚空蔵菩薩に 技芸の上達を祈願する。法要のあと、茂山社中による狂言の奉納がある。
15日
お松明式(おたいまつしき)
お松明式の写真
場所 嵯峨釈迦堂 清涼寺(さがしゃかどう せいりょうじ)
TEL 075-861-0343
交通 市バス 京都バス 嵯峨釈迦堂前、京福嵐山駅→15分
京都の三大火祭りのひとつ。釈迦の涅槃会にちなんで行われ、境内に高さ7メートル 直径約2.5メートルの逆三角すい形の松明を3基立て、松明の火勢の強弱で今年の米の 豊凶を占う。20時30分頃点火。
狂言堂では市の無形文化財の嵯峨大念仏狂言が演じられる。
14日~16日
涅槃会(ねはんえ)
場所 京都市各寺院
釈迦を偲んで15日は、各寺で法要、涅槃会が行われる。法要には、頭を北に右脇を下にして横たわる釈迦のまわりを弟子や鳥獣が取囲み、悲しみ号泣している様子が描かれている涅槃図が掛けられ、一般にも公開される。

真正極楽寺真如堂(左京区)
縦6メートル、横4メートルの涅槃図を本堂で1日~31日まで公開。
1707年に厭求(えんぐ)と北海友賢が描き、三井家から寄進されたもの。市バス 真如堂前

東福寺(東山区)
本堂須弥壇上に室町時代の画僧・吉山明兆作の涅槃図が掛けられる。
縦15メートル横7.5メートルの大作。京阪・JR東福寺駅。

泉涌寺(東山区)
縦15.1メートル、横7.3メートルもある日本最大級といわれる涅槃図を仏前で公開(11日~16日)。市バス 泉涌寺道下車
28日
はねず踊り(はねずおどり)
はねず踊りの写真
場所 随心院(ずいしんいん)
TEL 075-571-0025
交通 地下鉄東西線 小野駅
随心院は小野小町ゆかりの寺院。この寺院には深草少将が小町のもとに 通い詰めたという百夜通いの伝説が残っている。
梅園の紅梅が見頃のこの日、梅園前の特設舞台で地元の小学生が小町と少将に扮し、はねず(薄紅)色の衣裳をまとって「少将さまがござる、深草からでござる」のわらべうたにあわせ風流がさのまわりを優雅に舞う。