京都の歳時記

2月の歳時記

初午の日
初午大祭(はつうまたいさい)
場所 伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)
TEL 075-641-7331
交通 京阪伏見稲荷駅、JR稲荷駅
初午の日は、稲荷神が稲荷山上に降り立った日といわれ、これにちなんだ行事。
この日、伏見稲荷は、内拝殿から末社に至るまで、稲荷山の杉と椎の枝で飾られ、これが青山飾りと呼ばれている。
午前8時から祭典や神楽などの奉納が行われ、境内は家内安全や商売繁昌を願う参拝者でうめつくされ、外拝殿は全国から寄せられた酒、野菜等のお供え物が積み上げられる。
2日~3日
節分祭(せつぶんさい)
節分祭の写真
場所 千本ゑんま堂(せんぼんえんまどう)
TEL 075-462-3332
交通 市バス・千本鞍馬口
えん魔さんの舌といわれる「こんにゃく」が期間中煮だきされ、参拝者に配られることで無病息災を祈願する(300円)。3日19時30分から本堂で狂言の奉納や豆撒き、厄除けの大達磨・頭に金を付けた金上がり節分達磨の授与もある。
えんま堂狂言は台詞がつくので壬生狂言と対比される。
2日~4日
節分大祭(せつぶんたいさい)
節分大祭の写真
場所 吉田神社(よしだじんじゃ)
TEL 075-771-3788
交通 バス・東一条
2日の8時30分、本宮で前日祭。続いて大元宮で疫神祭が行われ、節分が始まる。
正午と15時、吉田山を鬼が練る。
18時から境内の舞殿で祭典。かがり火に照らされた舞殿に、赤青黄の3匹の鬼が現れ鉄棒を振りかざし雄叫びをあげ暴れ廻ると、童子を従えた四つ目の仮面をつけた方相氏(ほうそうし)が大声を発し、最後に上卿(じょうけい)らが、弓と葦(よし)の矢で鬼を追い払う。
3日は8時、本宮で節分大祭。23時から古札などを高く積み上げ焼納する火炉祭。4日は9時、後日祭と13時福豆抽選会。
2日~4日
節分会(せつぶんえ)
節分会の写真
場所 壬生寺(みぶでら)
TEL 075-841-3381
交通 阪急大宮駅、市バス壬生寺道
2日13時、山伏が寺周辺を巡るお練り供養、14時から境内で大護摩祈祷。2~3日は、13~20時まで毎時0分から、狂言「節分」が上演される。販売される素焼きの焙烙(ほうらく)に厄除祈願を記して奉納する。
この焙烙(ほうらく)は、4月に行なわれる狂言「焙烙割」(ほうらくわり)の劇中で割られることで厄が落とされる。4日はぜんざいの無料接待もある。
3日
おかめ節分会(おかめせつぶんえ)
おかめ節分会の写真
場所 千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)
TEL 075-461-5973
交通 市バス上七軒
おかめ(寺を建てた大工の棟梁の妻)の伝説がある千本釈迦堂では、おかめ踊りや鬼やらいの儀が行われる。
年男・年女ともに紅白のおかめ装束をつけて登場する。
赤鬼・青鬼が騒ぎまわり、豆を打って追うが、豆が無くなった時、おかめが登場してやさしく鬼を戒める。改心した鬼が退散する。
2日~3日
節分祭(せつぶんさい)
節分祭の写真
場所 八坂神社(やさかじんじゃ)
TEL 075-561-6155
交通 京阪祇園四条駅より徒歩で約5分
阪急河原町駅より徒歩で約8分
「福は内、鬼は外」でおなじみの節分。
2月2日、3日には八坂神社境内(舞殿)で豆撒きを行われる。
四花街による舞踊奉納も行われ、節分行事に華をそえている。
3日
節分祭(せつぶんさい)
節分祭の写真
場所 下鴨神社(しもがもじんじゃ)
TEL 075-781-0010
交通 京阪出町柳駅、バス下鴨神社前・御陵橋
10時木殿で神事。11時占神札焼納式。12時30分より古式装束の射手6人が舞殿から矢を放つ追儺弓神事。病気の元となる「鬼」の文字をつけた的が12本立てられこれと弓矢で射落す。12本の的は1年を表し1年の厄を払うという。続いて福豆と福もち撒き、御真木神事とつづく。
3日
節分(せつぶん)
場所 長建寺(ちょうけんじ)
TEL 075-611-1039
交通 京阪中書島駅北150メートル
20時から柴灯大護摩供。この護摩焚きは20mほどの火柱が上がる大きさである。護摩焚きの残り火の中で行者が、たたみ3畳ほどのざるに蜜柑をいれて焼き、参拝者に 授与する。「風邪封じのおまじない」と言われ大勢の参拝者で賑わう。
3日
鬼法楽(おにほうらく)
鬼法楽の写真
場所 廬山寺(ろさんじ)
TEL 075-231-0355
交通 市バス府立病院前
15時すぎ、大師堂前の舞台に人間の三大悪を表す赤、青、黒の3匹の鬼が現れ、踊りまわり護摩供養の邪魔をするが、追儺師が法弓で四方と真上に計5本の矢を放つと、苦しみながら門外へ退散する。福豆や福餅撒きも行われる。
8日
針供養(はりくよう)
針供養の写真
場所 法輪寺(ほうりんじ)
TEL 075-861-0069
交通 阪急嵐山線 嵐山駅
日頃お世話になった古い針や折れた針に感謝し、供養して技芸の上達を祈る行事。
本堂に、長さ約40センチ、厚さ約8センチのコンニャクを2枚重ねにしたものが、5箇所に置かれ、参拝者は5色の糸を付けた針を刺して供養する。
11日
七草粥の日(ななくさがゆのひ)
七草粥の日の写真
場所 城南宮(じょうなんぐう)
TEL 075-611-0675
交通 地下鉄・近鉄竹田駅~バス城南宮東口下車
7種の若菜を供えて万病退散と不老長寿を祈願したあと、斎館で七草粥が振る舞われる。平安時代から現代にかけての4つの時代様式を取り入れた庭園・楽水苑では「源氏物語」ゆかりの草花が約80種栽培されている。
24日
幸在祭(さんやれまつり)
場所 上賀茂神社(かみがもじんじゃ)
TEL 075-781-0011
交通 バス上賀茂神社前または御園橋下車
男子の成人を祝う伝統行事で15歳になった男子のいわば成人式で、田の神を迎える行事とともに上賀茂神社の氏子町で行われる。成人入りした男子は「あがり」と呼ばれ、彼らを含む行列が笛や太鼓を鳴らして町内を巡行する。
25日
梅花祭(ばいかさい)
梅花祭の写真
場所 北野天満宮(きたのてんまんぐう)
TEL 075-461-0005
交通 市バス北野天満宮
梅の花を愛したという菅原道真を偲んで、神前に梅花の御供が奉納される。梅花の下では野点の茶会が開かれ、上七軒の芸妓さんが総出で茶の接待をしてくれる。また2月上旬から3月中旬にかけて梅園が公開され、終日梅をめぐる多くの参拝者で賑わう。