庭園
平安時代の後期には、貴族の間で仏教の末法思想が広がり、貴族は極楽浄土への憧れを強くした。藤原頼通は、父の藤原道長の山荘であった宇治殿を寺院に改め、平等院を建立した。阿字池(あじいけ)の中島に阿弥陀堂(鳳凰堂)を建て、その美しい姿が水面に映る様子は、現世に極楽浄土をあらわしたものである。 また、宇治川の清流・背景の山々を取り入れた雄大な貴族好みの借景庭園となっている。 この庭園は、平安時代の遺構として史跡名勝庭園に指定されている。
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