十六羅漢石庭(じゅうろくらかんせきてい)
桂離宮の造営を指図した妙蓮寺の僧・玉淵坊日首(ぎょくえんのぼうにっしゅ)によって、江戸時代初期に作庭された枯山水庭園である。庭園は火災による損傷が激しかったが、近年、造園当時の姿に復元された。十六羅漢に見立てた石が配置されている。 中央の青石は、臥牛石(がぎゅうせき)といい、豊臣秀吉によって伏見城から移築したものと伝えられている。 白砂は宇宙を表現し、中央の青石が永遠の仏陀(久遠の本仏)で、他の石は真理に呼応する地涌の菩薩を現している。お互いが感じあい交信している姿を白砂の波紋で表現している。 羅漢石は十五個であるが、もう一つはこの庭園を見ている自分自身を指している。
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