雪舟庭園(南庭・鶴亀の庭)
南庭は雪舟(1420〜1506)の作庭と伝えられている。
雪舟が少年時代を過ごした備前(岡山県)の宝福寺は、東福寺の末寺であり、雪舟が東福寺に参った時には芬陀院に宿泊したというゆかりがある。
庭園の様式は、禅院式枯山水庭園で、寛正・応仁(1460〜68)頃の作、京都最古の枯山水のひとつとなる。向かって左側の鶴島は折鶴を、右の亀島は二重の石組みにより亀の姿を表している。火災や歳月で一時期は荒廃したが、昭和14年、重森三玲により復元修復された。幸いに、一石も補足することなく往年の姿を再現している。 |