あらすじとゆかりの場所
関ヶ原の戦いで西軍に就き敗れた新免武蔵(しんめんたけぞう)は、再び剣の道に生きる志を立て、宮本武蔵(みやもとむさし)と名乗り武者修行の旅に出る。 幾多の武芸者に出会い成長していく宮本武蔵の姿を描いた大衆小説であるが、京都では、慶長九年、京都一乗寺下り松での吉岡一門との決闘が特に知られる。 またそれに先立って、武蔵と吉岡伝七郎が決闘しているが、吉川英治の『宮本武蔵』では、三十三間堂(蓮華王院)の裏南側にあたる長い縁側が設定されている。(実際の決闘場所は京都洛外とのみ伝えられている。)