京都を舞台とした文学

球形の荒野(きゅうけいのこうや)

作者 松本清張
年代 1960年1月号 〜1961年12月号『オール讀物』に連載。 1962年1月に文藝春秋新社から刊行。

あらすじとゆかりの場所

昭和36年、奈良の唐招提寺を訪ねた芦村節子は、その芳名帳に、名前は違っていたが、第二次大戦中に外交官として亡くなった叔父・野上顕一郎の筆跡を発見する。節子は、野上未亡人・孝子にこの件を話す。孝子の娘・久美子のボーイフレンドである添田彰一は、野上顕一郎の死亡前後の事情を調べてみようと試みる。やがて、終戦間際の公使館に端を発する悲劇が、徐々に明らかになってくる。
久美子と謎の人物が遭遇する場所として、南禅寺の方丈庭園が設定されている。また、久美子が待ち合わせの場所として指定されるのが南禅寺三門付近である。

南禅寺の写真
史跡名 南禅寺
住所 京都市左京区南禅寺福地町86
交通 地下鉄東西線 蹴上下車 徒歩約8分

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