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幻の京都探訪

花の御所(室町幕府)跡

花の御所跡

▲同志社大学寒梅館の上立売通側の敷地内で発掘された石敷き遺構

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花の御所とは

「花の御所」は、1378年に、室町幕府3代将軍足利義満が造営した足利家の邸宅の通称です。元の室町家の花亭(2代将軍足利義詮が公家の室町季顕から買上げて別邸とした後に崇光上皇に献上しましたが、しばらくして使用されなくなりました。崇光上皇の御所となったことで「花の御所」と呼ばれるようになりました)と今出川家の菊亭の焼失跡地を併せて1つの敷地としました。また南北に通る室町小路(現在の室町通)に正門を設けたことから室町殿また室町第とも呼ばれました。義満はここを邸宅とするとともに、ここで政治を行いました。後の世に室町幕府と呼ばれた政庁です。その敷地の広さは現在の通り名でいうと、東西は烏丸通〜室町通、南北は今出川通から上立売通という範囲となります。1394年、足利義満は子の足利義持に将軍職を譲ると北山第(後の金閣寺)へ移りました。足利義満の死後、4代将軍足利義持は別の居所に移りましたが、6代将軍足利義教や8代将軍足利義政はここを居所としました。その後、応仁の乱で焼失しました。

花の御所跡について

『花の御所』の範囲は、同志社大学寒梅館から南へ今出川通りまでのエリアとなります。2002年の同志社大学寒梅館の建設に伴う発掘調査で、寒梅館敷地内の上立売通に面した烏丸通から入ってすぐのところに『花の御所』の石敷き跡が発見されました。保存された石敷き遺構はガラス越し覗くことができ壁面には説明板もあります。この寒梅館のすぐ南・大聖寺境内にも石碑(花の御所)があります。また今出川室町交差点(北東側)には、石碑(従是東北 足利将軍室町第址)が建っています。

住所 石敷き遺構と説明板:京都市上京区上立売通烏丸東入 同志社大学寒梅館の北東側敷地内
花の御所 石碑:京都市上京区烏丸通今出川上ル 大聖寺境内
従是東北 足利将軍室町第址 石碑:京都市上京区今出川室町交差点
(北東側)
交通 地下鉄烏丸線 「今出川」駅から徒歩
市バス「烏丸今出川」から徒歩

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