原生林の自然を残す「糺の森」の奥に位 置する賀茂御祖神社は、一般に下鴨神社の名で呼ばれている。 糺の森を清らかな御手洗川が流れ、境内にも清流をみせている。
古代の豪族賀茂氏の氏神社であり京都でも最も古い神社。祭神は上賀茂神社にまつられている賀茂別 雷神の祖父神にあたる賀茂建角身命と、母神にあたる玉依姫命のニ神。 平安遷都後は王城の守護神として栄えた。
東西ニ棟の本殿は三間社流造りで桧皮葺きの国宝である。
55棟からなる社殿は、寛永5年(1628)の建造で多くは重要文化財となっている。
行事も多く、1月4日の「蹴鞠始め」、5月3日の「流縞馬」、そして5月15日の上賀茂神社との共催の「葵祭」は京都三大祭として広く知られている。