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京都を舞台とした文学探訪

雁の寺(がんのてら)

作 者 水上勉
発表年代 1961年(昭和36年)文藝春秋新社から刊行。第45回直木賞
あらすじとゆかりの場所 孤峯庵の住職・北見慈海の友人であった画の大家・岸本南嶽が死去したが、その愛人であった里子が、北見慈海に囲われた。孤峯庵には、身寄りがなくもらわれ てきた小坊主・慈念がいた。慈念は、里子に対し、嫉妬と母性思慕が混沌とした感情をいだき、やがて悲劇へとつながってゆく。孤峯庵は架空のものであり存在 しないが、『孤峯庵から、等持院の裏林に出て、東亜キネマの撮影所のわきから、白梅町に出た。北野天神をぬけて、上七軒を通ればすぐ千本今出川であった。 慈念は背がひくいわりに、足が早かった』といった記載があり、この界隈を舞台としている。

ゆかりの地:等持院

住 所 京都府京都市北区等持院北町63
アクセス 京福電車等持院徒歩7分